角食の妙 ― 2024/01/24 21:56:08
角食は、型から出した後、腰折れを防ぐため
衝撃を与えて、生地中の水分を飛ばします.
焼成後、網の目の構造のグルテンのマス.
そのマス1つ1つに水蒸気が貯まっています.
この水蒸気は、元々生地にある水分が蒸発し
内部にとどまっている状態です.
オーブンから出すと、この水蒸気が急速に冷やされ
萎みます.この時、マス1つ1つの生地も引っ張られるため
結果、生地全体が萎みます.
これが腰折れと呼ばれる現象です.
で、どうするかというと
焼成直後、オーブンから出してすぐに衝撃を与えることで
グルテンの1コマ1コマを破壊し
水蒸気がパン生地から抜けるようにしてあげます.
そうするとパン生地が縮むことなく冷却されます.
その結果が写真.
ちなみにメーカーの角食は、
焼成後の冷却を長時間かけて行うことで
腰折れを防いでいます.
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