街がたまらなくイヤになったので ― 2019/09/03 21:32:34
レーダーを電源連動化 ― 2019/09/03 21:56:12
それはまだ私が神様を信じなかった頃の話です.
セルスターのレーダー AR-GA800AZ が
グロナス衛星対応のファーム書き換えを行っている、ということで
メーカーに送りました.
実際、ファーム書き換え対象の症状である再起動を繰り返していたので
これはビンゴだろう、と考えた訳です.
同時期にフィットの車検もあったため
両方のメンテナンスが同時に終わってラッキー、くらいの感じで楽観してました.
そして車検は終わり、レーダーも返却されました.
いざ接続してみたところ、レーダーがエンジンのON/OFFに
追従しない現象が発生しました.エンジン点けてもレーダーに
電源が入りません.
色々確認したところ、車両からレーダーに電源供給している OBD2 カプラーを
抜き差しすると電源が入る事が判明しました.
セルスターに問い合わせると、セットアップをやり直して欲しいという事でした.
やってるんですけどね.カプラー抜き差しすれば、起動して OBD2 の情報が表示されますので.
再度一通り説明し、ファーム書き換え前に戻せないかと聞いたところ
それは出来ない、という冷たい回答.
原因を切り分けるためには不可欠なんですけどね.後から考えると、これが出来ていれば
解決までの全行程の内、半分が無駄になった感じです.
レーダーを三重の工場に送って
もう一度確認することになりました.しばらくして、本体に異常無しという
報告書と共に返却されたレーダー.で、症状は同じ.
このとき一緒に送られてきた OBD2 のカプラーは新品.
なので本体もカプラーも異常なしという診断になります.
もうレーダーじゃないのでは、という推測.
車検で車両側のファームを書き換えたとしか思えないのですが
リコールやサービス・キャンペーンは行われておらず、何とも言えなくなったところで
セルスターの担当から電源を別途アクセサリ電源から取っている方もらっしゃいますよ、
というアドバイスをいただきました.
まぁ、あれですよ.
対応車両でレーダーメーカーがサポートしているのに動かないわけで
結局車両メーカーもレーダーメーカーも相手が悪い、という対応で
いつも泥を被るのは現場です.
仕方ないと泣き寝入りするのも悔しいので考えました.
OBD2 の電源は常時電源です.
このため、レーダーは自身で電源を切断する場合、
レーダー本体にあるプログラムで制御する必要があります.
でないと常時電源を消費してしまうため、放っておくとバッテリーが上がります.
このため、各種車両毎に微妙に異なる OBD2 のピン信号を適合させるため
レーダー側でメーカー設定をしろ、という理屈です.
OBD2 カプラーに付いてる低背 2A ヒューズは当然電源の+ラインです.
ここの電源ラインを切断して、別途電源を供給してやれば
OBD2 側の常時電源は使われずに動作するはず.
例えばアクセサリ電源やイグニッション電源とか.
少なくともエンジンを停止するかキーを抜けば、電源供給は止まり
レーダーの電源は落ちるのではないか、と.
エーモン製「【2837】フリータイプヒューズ電源(低背)」を使えば
ヒューズを入れ替えるだけで実現できそうな予感がします.
それでは施工です.
OBD2 カプラーのヒューズと、エーモンヒューズを加工したバイパスヒューズを
入れ替えます.あとはタイラップで巻いて脱落防止.これで OBD2 側はOK.
次に電源.
車両側は既に ETC が取り付けてあり、車両ヒューズボックス内のアクセサリ電源から
供給させています.そこから分岐してカプラーの OBD2 側ヒューズ線に接続.
もう片方は使わないので絶縁.
アースは OBD2 端子側にあるのでそのまま.これで電源OK.
OBD2 カプラーを挿して、エンジン始動.
レーダーが起動します.そしてエンジン停止.
キーを引き抜くとアクセサリ電源の供給が停止し、
レーダーも電源OFFしました.
あとはカプラー周りの電源コードを隠蔽して作業終了です.
色々と解せない状態でしたが、これで脱却です.
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